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「テラスハウス クロージング・ドア」(ネタバレ) 全ては顔だ!そしてSTAY......。

 

テラハ史上最強の美女登場。そして最高のフィナーレへ!!

 

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ついにやってきました劇場版「テラスハウス」。

当方、劇場に一人で足を運びましたが地獄でした。周りはカップルだらけ。男の一人客は私を含めて3人だけ。私がブサイクなのは当然としても、他の2人も天パでリュックの見るからに冴えない奴ら。そう、テラハは一部非リアにも人気があるのです。しかし、笑い声絶えない劇場で男一人はやはりきつかった……。もし「インターステラー」のマコノヒーになれるんだったら未来から「stay...」と過去の自分にバイナリかモールス信号で絶対に来てはならない旨を送りたいところ。。。

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 (行かないで・・・パパ・・・)

 

超絶ネタバレ記事となっておりますので閲覧注意です。

また何点か注意書きです。

※主はテラスハウス肯定派です。やらせとか演出とかそんなのどうでもいいです。

非リアにとっては、「リア充の日常を垣間見る」というコンセプトが最高に好物なんです。一生自分の顔、コミュ力では到達できないオシャレメンバーの生活を観ることができる。それだけでいいんです。

※メンバーの行動等を批判してますが、あくまで「役者」としての彼ら彼女らを否定しています。プライベートは知りません。

※もちろんテレビシリーズは観ていました。

※「Bisキャノンボール」は死んでもネタバレしませんがこちらはします。

※感情が高まりすぎて自分史上No.1の糞な感想文です。

 

点数は90点!!ファンなら絶対楽しめる一作です!


解説
海が見えるシェアハウスに暮らす男女の日々を追い、2012~14年にフジテレビ系列で放送されて人気を博したリアリティ番組「テラスハウス」を映画化。番組開始時から2年間、テラスハウスに暮らし続けた菅谷哲也が扉を開き、家を出ていこうとするところで終わったテレビ最終回の直後から始まり、菅谷と新たな住人たち、そしてテラスハウスを巣立っていったメンバーたちのテレビ放送終了後の姿を描く。

スタッフ
監督前田真人
プロデューサー太田大 松本彩夏
テーマソング テイラー・スウィフト

キャスト
菅谷哲也
小田部仁
吉野圭祐
島袋聖南
松川佑依子
(引用 映画.com)


テレビ版テラハ最終回。てっちゃん(菅谷哲也)が玄関のドアを開けるとそこには何かが…!?もちろん映画はこの続きから。ドアの先には新メンバーのゆい(松川佑依子/24歳)がいた。驚愕するてつ。とりあえず家の中に入って話すことに。


「今日からここに住むんですけど、よければ一緒に住んでくれませんか・・・?」
「え、いや、」

「だめですか?いてくれませんか」

「えい、えいあy、はい」


こんな感じの場面からスタートする。このゆいがテラハ史上最強の美人!金融会社に勤めながらグラビアアイドルとしても活躍するという正に才色兼備。グラドルとしては「BLT」や「週プレ」なんかにも掲載経験のあるガチ勢だ。なんとDVDも一作発売しており、「OLさんの有給休暇」というタイトルからもわかるように、なかなか男性向けの作品である。どう見てもてっちゃんは一目ぼれしている(というか誰でもする)。

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またすぐにメンバーが。今度も女性。名前は和泉真弥(通称まや/20歳)。この人もモデル経験があり、今は服飾デザイナーを目指して勉強中。相当綺麗。ただし口は悪い。いきなり綺麗どころ二人が入居してきててっちゃんハーレム状態になったわけである。

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まやが「あーイケメンこないかなー」と言ってるところに、またしても新メンバーが!お次は男性、小田部仁(おたべ/じん/24歳くらい)。

 

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なんと太田出版「QuickJapan」の編集者。顔も体型も普通。劇場版テラスハウス、まさかここでぶちこんでくるとは!!オタベ―はテラハの過去のメンバーにも取材しつつ、テラハそのものにも参加するという。おいおい、なんかプンプン脚本の匂いがするぞ!?いや、いいんだこのあざとさがテラスハウス!

そしてこの映画もっとも謎のメンバーが登場する。吉野圭祐。多分19歳くらい。バスケットボールのコーチをしている。

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吉野君、イケメンだしめちゃくちゃいい人そう。だが、終盤になるにつれてほとんど姿をみなくなる。そう、これがテラスハウスのガチなところ。選ばれたメンバーがハウスでの恋愛模様に絡んでこない場合、ほとんど無かったもののように扱われる。くぅ~憎い。吉野君が活躍した場面はひとっつもありません!

これでメンバーがそろったと思ったのも束の間、島袋聖南が再びテラスハウスに戻ってくる。てっちゃんと聖南さん。テラハで最も人気があり重要なポジションの二人を全面に押し出すことで、軸がぶれずにきちんとテラハしていたぞ!全員揃ったところで本編の開始。

さぁ物語は三方向の軸で進んでいきます。
◆てっちゃん&オタベ― → ゆい 
◆今井洋介       → まや
◆島袋聖南       → 大輝

まずは簡単なところから。

【島袋聖南⇔大輝】
もうね、大輝の可愛さ爆発ですよ。半端ないです。本当に。21歳とは思えない落ち着き方とエスコートの仕方だよねこの子。聖南がテラハに戻ることになって嫉妬するんだけど、結果的には聖南と付き合い始めたあの浜辺に行って改めて愛を告白する。いや完璧なごっつぁんパートでした。語ることはほぼなし。終始デレデレ。勝手にやってろ!聖南さんの狙いすまされた「ウザさ」はあまり発揮されておらず、ちょっと残念だったり...。

【今井洋介→まや】
本作は今井洋介がやってくれました。洋さんが登場するだけで劇場から笑い声が出る。もうこの時点で勝ちだよね。てっちゃんが二週間海外ロケに行くことになり、その間洋さんがテラスハウスに入居することになる展開。熱い。まやは最初から洋さんに気がありありなんだけど、彼に子供がいることを知ってからちょっと大人の顔をし始める。最大の見せ場と言っていい洋さんの演奏場面はもう最高すぎる。本当に滑り知らずな30歳。最終的にはまやのほうから振られるという洋さんぶり炸裂。ついついニヤニヤしてしまいますね。

【てっちゃん&オタベ― →ゆい】
さぁそして大問題はここですねぇ。ゆいのキャラ造型については賛否両論を巻き起こすでしょう。ルックス申し分ないです。倉科カナがテラハにいるようなもんですから。序盤は凄くいい子風に進んでいくのですが、途中から雲行きが怪しくなってきます。てっちゃんと一度デートしたあと、こんなことをおもむろに女子部屋で語りだします。

「なんか芸能関係の友達から聞いたんだけど……その…てっちゃんて、普段見せてる顔とは違う……。なんかキャバクラとか。。。そうクラブとかに行ってるみたいな…そういうのを聞いて…ちょっと私が思っているのとは違うのかなって……」

な、なんとピュアなんでしょう!!てっちゃんがテレビに出始めて調子にのってキャバクラに行ったことにキレているのです!「女の子のいるお店に行ってほしくないの……」てことです。「すっごいピュアなんだなぁ」と非リアの私は騙されてみていました。こんな天使みたいな子がいるのかと。そのくせ私服は露出度高いわ部屋着は谷間見せつけるわ、よくわかりません。
そして色々あって、ゆいはてっちゃんにそのことを伝えます!てっちゃんは反省。もうキャバクラ行かないからもう一度デートしてくれ!と男らしく言うのでありました。答えはOK!!てっちゃんらしく、てっちゃんらしいデートを心がければきっと心を開いてくれるはず!よし!まずは海に行こう!
ということでデートは鎌倉に行くことに。まずは浜辺。天気が良く最高のロケーション。ん、でもなんかゆいが気にしてるな。。それからドライブをして、夕食はラーメン!ありのままのてっちゃん見せるのよ~と意気込んで一杯1000円以下のラーメン屋ですよ。でもゆいの顔は曇る一方で…?
その日の夜、ゆいちゃんは女子部屋でこんなことを言うのでした。

「楽しかったの。本当に楽しかったけど、私ヒール履いてて、それで海って……。あとオシャレしてきたのにラーメンて。。。いや、楽しかったんだよ?でもそれなら事前にどこ行くかとか教えてほしかった」

…???????

これだから女は……。
さらにこんなことを言うんです。

「年齢の差を感じた」

出ました!!圧倒的優位に立つ者の権利「付き合う気はさらさらないので何をしてもダメ出しをする」。

大体てめえはグラビアやってるくせに男には「キャバクラ行かないで」だ?
なんか矛盾してませんかねぇ。。。まあもちろん映画的脚色がされてのことですからね。本人は実はもっとピュアなんですよね、はい。

はい早送りします。てっちゃんは自分の精神年齢が低いことをゆいちゃんに聞きました。そして決心するのです。「今度こそは、大人らしいデートを!!」
あ、そういえばオタベーはすでにゆいには振られてます。まあ本作での彼の役割は、過去のテラハメンバーにインタビューをするという形式をとることによって、過去のメンバーに自然に接触し、撮影するというあくまで映画的な役割でしかなかったので当たり前と言えば当たり前ですが。でもオタベーがいてくれたおかげでテラハの中が温かい雰囲気になっていました。素晴らしかったぞオタベー。

そしてクリスマス当日。てっちゃんは正装。横浜観光。ディナーは高層ビルの夜景が見えるレストランへ。そしてプレゼントは花束とたっかそうな手袋?(非リアなので呼び方わかりません)。ちなみにオタベーも別のデートの時にゆいにプレゼントしています。美人は金を使わず物をもらえる。得ですね。
その後、夜景が見える場所で告白するてっちゃん。応えは……
「ごめん、てっちゃんのこと、年下の男の子みたいにしか見えない…」(的なことを言う)。

ひええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ。 


お、おまえ、どっちやねん!?大人になれとか言っといてやったらやったでこれか!?てつのアプローチに何ら問題はなかったぞ!?とまあプロレスにガチ切れしてもどうにもならないわけですが、無事、てつは振られて終わるのでした。洋さんと大樹とてっちゃんで仲良く深酒しましたとさ。

かなり割愛していますが、ゆいはかなりてっちゃんに思わせぶりな行動を取ってます。その最たるシーンが、お好み焼き屋での「手を重ねて行き上の手を叩く遊び」(ゲーム名が見当たらずwikipediaの名称参考。小学生の時やった人も多いのではないでしょうか)。人間同士で遊んでいる動画がなかったので、人間vs猫の参考動画おいておきますね。

 


Buffy the Cat Plays 1 Potato 2 Potato. - YouTube

↑こんなゲームありましたよね。一番上にある手を叩いたほうが勝ち。これをてっちゃんとゆいはお好み焼きの台の上でプレイしだすんですよ。お互いの手が触れてるわけですよ。てっちゃんドキドキですよ。さらにさらに、ゆいのグラスが空になると、「ねえ、それ半分ちょーだい」とかてっちゃんに言うわけです。てっちゃんは自分のウーロン茶かなんかを半分わけてあげるんです。なにこの間接飲料キス。流石に見たことなくて一人で映画館で吹きそうになったわ。

まあ他にもジェンガをプレイ中にあることが起きててっちゃんがゆいの体を触るシーンがあるんですけど、あそこでの神対応とかね。まあ最強なわけです。

 

最後の締め方が素晴らしかった。てつは伸びた髪の毛を刈り落として、元の坊主姿に。そして最後にテラスハウスを出ていくてつ。今度こそ本当に、その扉は音を立てて閉まるのでありました――。

最初から最後まで「テラスハウス」は、てつの物語でした。

本作には主要メンバー以外にもまーくん、桃ちゃん、華ちゃん、みーこ、ちえちゃん、一平、けんけん&みっちゃんなど、ファンにはたまらないメンバーも出演しています。とくにけんけん&みっちゃんのラブラブ&お似合いぶりは絶対に見るべき!

オタベーは本当に活躍していました。こいつがどれだけ笑わせてくれたか……。流石一流サブカル雑誌の編集者です。体を張って仕事を持ってくる。学びました。そしてゆいちゃん。やはり男は金と顔がすべてなんですね。もし、もしですよ、ゆいさんが今後の仕事とか関係なく純粋な気持ちでテラハに参加しているなら、てっちゃんの告白を受け止めきれなかったのは、やはり「収入格差」でしょう。あんな美人と付き合うことはてっちゃんクラスの顔面を持っていても無理ということが重々わかりました。ありがとうございます。勉強になりました。

ところどころTV同様スタジオでYOUやら山里やがら語るところも皮肉たっぷりでとても面白かったです。DVD版にはきっと副音声がつくでしょうから、今から楽しみ!

 

とにかくテラスハウスをテレビで観てた人はいますぐ劇場へ。ファン必見です! 

 

※菅谷哲也の結末についてまで書いたのは、すでに多数のニュースサイトで映画公開前に「恋人はいない」という本人の発言をもとにした記事が出ていたので問題ないと判断しました。


「テラハ」“てっちゃん”菅谷哲也、ハウスを出て独り暮らし中…恋人はナシ! | シネマカフェ cinemacafe.net

 

2/19追記


[映画興行成績]「テラスハウス」がベイマックス抑え首位に | マイナビニュース


劇場版テラスハウス、土日の興行収入一位!おめでとう! ほかに競合作品がなかったとはいえ(いや「●の一生」とか「●む人」とかヒットしないとプロデューサーの●が飛ぶのではと心配になるものはありますが)、素晴らしい成績です。10億円は狙えそうな初動ですね。

ネットはこの結果に大荒れですが、やはり視聴率には表れない視聴者が一定数いるということでしょ。怖いのはここのところ大不振のフジテレビが続編を画策するのではないかということ。頼むからテラスハウスはここできっちり終わらせてほしい。素晴らしいフィナーレになったのだから。まぁ「ドラマ続編を作らない」の木村拓哉の鉄のおきてを破らせ?HERO作ったくらいだからなんでもありなんでしょうけど……。

あと改めて思ったのが、大根仁監督作、森山未來主演の映画版「モテキ」に通ずるところがあるってこと。というか「モテキ」以降でやっとこの手の作品が登場してくれたかと凄いうれしくなった。
映画版「モテキ」はサブカルヲタの藤本幸世(森山未來)が、ありえない経緯でありえない絶世の美女・松尾みゆき(長澤まさみ)と出会い、趣味がめちゃくちゃ合い、さらには美女には美女の悩みがあってそれをうまい具合に救ってよっしゃああみたいになる映画です。普通なら「偶然長澤まさみと会う?その時点でありえないっしょ」となるんだけど、この映画、不快感が全くない。男子の願望を叶えるかのごとく「もしかしてこんなことあるんじゃね?」って思わせながら進むから、なぜか希望が持てるようになる。変なリアリティがある。夢がある。キス我慢選手権のDVDとかを「あ~これ面白んだよねぇ」とか言ってくれる美女がいることに救いを得る。
TV版、劇場版どちらの「テラスハウス」も、これに全く別の角度から通ずるところがあると思う。それはやはり「もしかしたらこんなことあるんじゃね?」という期待感じゃないだろうか。いや、ないんですよ。テラハメンバーみたいにイケメンでもなければオシャレでもない。でも彼らは芸能人一歩手前のいわば「ネットでは叩かれる存在」。そして限りなく日常生活に近い形で撮られている、素の状態。なにか、なにかが届きそうな予感がしてくるんです。私みたいな非リアにも届きそうな何かが……。ほぼ物語性のないテラスハウスを「モテキ」に結びつけるのはどう考えても無理があるのですが、何か似たようなタイプの感触がしました。この気持ちをいつかまとめられる日がくればいいんだけど……。