2014年に読んで印象に残った漫画
歳を重ねるにつれて、自分の中で繰り返し読む漫画が決まってきました。反対に最近は1,2巻だけ読んでやめることが多くなっています。それでも買い続ける漫画もあれば、大人気漫画でもサクッと飽きることもある。2014年(もしかしたら2013年かも)に出会った漫画をちょっとまとめたいと思います。
『弱虫ペダル』渡辺航 ★☆☆☆☆
4巻で挫折。舞台になるほど人気になる理由は何となくわかるんだけど、「主人公が毎週欠かさず秋葉原まで往復90kmの道のりを自転車で走っていた」的な設定とそのおかげでとてつもない強脚を持つという謎の主人公補正にはまることができなかった。こういった青春ものにそんな設定は付きものなのになぜか乗れなかった自分を呪いたい。知り合いに『弱虫ペダル』が好きで10万円以上する自転車を購入するなど、フィーバーぶりはとてつもないです。
『あそびあい』新田章 ★★☆☆☆
誰とでも寝る女子高生と、その彼氏を視点に置いた残酷恋愛漫画。思ったほど胸糞悪さはなく、あぁ、やっぱり『ちさ×ポン』は傑作だったんだなぁと再認識した。おもちゃ代わりにマ○コにソーセージを入れて、使用後にそれを食卓に出すシーンや、「ヤリまくることの何がいけないの?」的なポカーンとした彼女の表情は文字通りヤリつくされた印象。「イヤミス」という言葉がはやり出して以降、なんか胸糞悪ければなんでもいいって印象の小説・漫画が増えてますねー。
『白い街の夜たち』市川ラク ★★★☆☆
トルコ料理店を舞台にした青春漫画。絵の雰囲気がとてもいい!世界三大料理のひとつ、トルコ料理の詳しい紹介やお店で披露されるベリーダンスの描写が新鮮。こういった料理やダンスが、真っ暗な将来に疲弊しているときにトルコ料理店で働きだした主人公の女性の感情に結びついてくるのが面白いです。オーナーのおじいちゃん可愛い。
『モンクロチョウ』日暮キノコ ★☆☆☆☆
上記で紹介した『あそびあい』と同じ系列の漫画です。高校を舞台に、まぁまぁ顔はイケメンなのに実は女性経験が少ないやつ、女とヤリまくるやつ、デブで劣等感にまみれている女子……。底辺がもがくようなリアルストーリーを目指しているんだろうけど、全員が定型的なキャラでまったくびびらなかった。
『アゲイン』久保ミツロウ ★★☆☆☆
12巻で完結。タイムスリップして入学式当時に戻ったコミュ障が一念発起して応援団で頑張る物語。5,6巻くらいまではこれはとてつもない漫画になる!思って読んでいた。それこそ「時をかける少女」みたいな、“時”の持つ素晴らしさ、残酷さを可愛く、きれいに、微細に表現していると思っていたんだけど、中盤、応援団だけではなく演劇部が絡んできてから引き伸ばししている感が否めず……。ラストの展開もそこまでの物語中で何度もやっている感じがして、なんともったいないことか!と。。タイムスリップものとしてきちんと終わらせていない。各所で非難されている最終巻、本当にもったいなかった久保先生!
『3月のライオン』羽海野チカ ★★★★☆
ひなちゃんのいじめパートが「あんな同級生いねえだろ!」「こんないい子いじめられねえよ」と何かひなちゃんを守るようにリアリティの無さを非難したりしています、はい。でもこれが効いてきます。。将棋パートはもちろん、人間ドラマが凝縮されていて、読んでいてホッとする。
『富士山さんは思春期』★★★★★
大好きです。でかい女性。特に何か起きてるわけではない、チビ男子・カンバとでか女・富士山さんの関係がほんの少しずつ進展していく日常を描いてる。富士山さんがとてつもなくイキイキとピュアに行動していてそれだけで萌え度MAX。ちょい見せの仕方もうまい!
『nEW GAME!』得脳正太郎 ★★★★☆
女の子だけで構成されたゲーム会社のドタバタを描いた4コマ漫画。これは良かった!!みんな可愛いしお仕事漫画としても色々なワードが出てきて面白い!キャラデザで悩んだり、同じ会社にいるのにチャットで会話したり、ニヤニヤしてしまう。
『監獄学園』平本アキラ ★★★★★
2014年度ナンバー1!エロ×超絶くだらなさの最強マッチング漫画。300万部突破という大人気漫画。設定に何のリアリティがなくてもこれだけ笑わせてくれる世界がある!花ちゃんかわいすぎ!!10巻を超えても持続する面白さにも感服。
『R―中学生』 ゴトウユキコ ★★★★★
こんな漫画が読みたかった。主人公の中学生たちはみんなどこかイマイチの顔だ。どっかコンプレックスを抱えてる。思春期っていいものじゃない。いいものじゃなくても青春ってものがあるんだと、後ろ向きに明るくさせられたという謎の現象。好きだった女教師の寝取られ感など、色々な面で秀逸な作品。
『フリンジマン』青木U平 ★★★★★
「愛人作りのテクニック」をこれでもかというくらい馬鹿らしくかつ真面目にとらえた漫画。不倫は文化、それを体現(筆言)している。近年はくだらな面白い漫画の傑作が多いですね。でもこの不倫、意外に人間の本質を突いているのではないかと思う。そこには人間ドラマが・・・(ねーよ。
『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』谷川ニコ ★★★★★
こちらも未だに素晴らしいクオリティのまま続いている。ここまで徹底的に非リアだと素晴らしい。あえてホンワカ可愛い女子を旧友に添えているのもうざくない。弟もいい。学校生活もゲームのやり方も共感できまくる。
『ワンパンマン』村田雄介 ★★★★★
どうしてワンパンチだけでここまで面白くできるのか。。画力に魅力的なキャラ、スピード感……。一発のパンチですべてを終わらせてしまうという類を見ないネタバレ・制約をかしているのにも関わらず面白いのは、村田さんの画力の凄さを物語っている。
『重版出来』松田奈緒子 ☆☆☆☆☆
こんなに仕事は甘くありません(お前が言うか)。
ひたすら可愛いとしか言ってないけど、備忘録として適当にまとめましたー。本当に1,2巻できった本は全く覚えておらず……。